中日高木守道監督(70)が11日、親交のある広岡達朗氏(79=野球評論家)を“臨時コーチ”に招へいすることを明かした。といっても選手のコーチではなく、コーチのコーチとしてだ。今月15日、名古屋市内で全スタッフを招集。ヤクルトと西武の監督として3度日本一に輝いた名将から、指導者哲学を学ぶ。

 高木監督

 技術的なことはもちろん、「コーチとは」の指導法を話してもらおうと思ってます。今年は新しいコーチも多いのでね。

 新チームは高木監督を含めて新たに9人が入閣した。久々に現場復帰する人も多く、彦野、前原、今中の3コーチは初めて指導者になった。選手を教えるキャンプ前に、経験豊富な広岡氏からもらえる金言は大きな財産。何よりコーチをコーチしてくれる機会自体が滅多にないだけに、有意義な時間になるとの考えだ。

 高木監督

 広岡さんの話を聞けばプラスになるだろうし、いろんなアイデアも浮かんでくるでしょう。コーチ業に生かしてほしい。

 もちろん高木監督も広岡塾に参加し、ノウハウを吸収する。都合がつけば、2月の沖縄キャンプ中も“臨時コーチ”を継続してもらう計画だ。選手を生かすも殺すも指導者次第。リーグ3連覇へ、首脳陣教育にも力を入れる。【松井清員】