オリックスは、5年在籍したヤンキースをFAとなり新天地を探す井川慶投手(32)を口説くために、支配下登録期限の7月いっぱいまで待つ方針であることが20日、分かった。現在66人の支配下登録選手がいるが、井川が日本球界への復帰を決断した場合に備えて、1枠を空けてじっくりと動向を見守っていく。阪神時代に監督として接した岡田彰布監督(54)の要望もあり、球団は米大リーグの開幕ロースターが決定する春先を区切りとせず、7月末まで井川の決断を待つ態勢だ。

 ◆井川のヤンキース在籍5年

 06年オフに入札金2600万194ドル、5年2000万ドルの契約でヤ軍入り。1年目こそ開幕ローテーション入りも5月早々にマイナー降格。6月に再昇格もこの年は2勝3敗に終わり、2年目は2試合に登板しただけ。メジャーでは計16試合(先発13)に登板し2勝4敗、防御率6・66で退団。昨季は2Aと3Aの降格と昇格を計6度も命じられる屈辱だった。