予告先発について検討するセ・リーグの理事会が今日3月1日に都内で開かれる。ファンサービスの一環として導入に前向きな球団が多いものの、早急な決定に慎重な構えを見せている球団もある。全会一致での決議を目指しており、今季からの導入に踏み切るかは微妙な状況だ。

 1試合平均観客動員数は2年連続で低下しており、昨季は前年比4・2%減の2万7297人。人気投手の登板を事前に告知することによって、ファンが球場に足を運びやすい環境を作る狙いがある。集客への効果を期待し、巨人、ヤクルト、広島、中日、DeNAの5球団は導入に前向きで賛成に回ることが濃厚だ。一方で、観客動員への効果がどの程度見込めるのかは不透明で、結論を急ぐべきではないという意見もある。阪神だけは慎重なスタンスを崩していないとみられる。

 反対する球団が出た場合は、「折衷案」を議論して折り合いをつける可能性もある。セ・リーグは94年に日曜日の全試合、そして巨人-広島戦のカードに限り予告先発を行っている。観客動員への効果や、ファンの反応を検証するため、曜日やカードを限定するなどして、部分的、試験的に導入するケースも考えられる。理事会の結論が注目される。