アライバ解体でアラオオ結成!?

 中日高木守道監督(70)が19日、大島洋平外野手(26)の開幕2番構想を明かした。打撃好調で機動力もある成長株を高評価。井端は6番で勝負強さを生かしたい考えだ。今日20日西武戦(西武ドーム)から始まる開幕前ラスト6連戦で、大島の2番適性をテスト。1番荒木、2番大島、6番井端の新打線が打撃改革の目玉になりそうだ。

 2番大島。得点力アップを目指す守道竜の改革の目玉に、新プランが浮上した。中日の1、2番コンビといえば、もう10年以上続く荒木&井端が代名詞。だがそこに割って入ってきたのが3年目大島だ。成長株が1番荒木と新タッグを組み初の開幕2番を務める。竜の将が構想を明かした。

 高木監督

 大島がこの調子で雰囲気よくいけば、下(位打線)じゃもったいない。彼は足も使えるし何でもできるタイプだからね。

 ここまで打率4割3分5厘。成功率10割の3盗塁もチーム最多だ。昨季は12球団一の低打率に泣き、統一球でより1点の重みも増す中で、その機動力は魅力的。たとえ1番荒木が凡退しても“もう1人の1番”として、仕切り直しもできる。打線に新風を運ぶ26歳の若さも二重丸だ。

 高木監督

 今の状態で元気なら、上の方が生きると思う。井端も6番は落合監督の時に少しやってるけど、自由に打たした方がいいのもあるしね。

 何でもできる井端には6番として走者のかえし役、さらなるチャンスメーク役を期待。相手投手が中軸に投げ終えてホッとするタイミングで、いぶし銀が深いダメージを負わせる算段だ。守道流のアライバ解体にはしたたかな狙いがある。

 20日西武戦からの開幕前ラスト6戦で、大島の2番適性を最終テストする。オープン戦では2番を3試合打ち、打率3割6分4厘。最終試験でまだまだと判断すれば、井端を戻せばいい話だ。2番は新人の10年にも57試合務めたが、井端が不振で長期離脱したことで巡ってきた産物。井端が万全で1番荒木、2番大島の並びとなれば、実質初めてだ。3連覇への開幕オーダーを決める大事な6試合になる。【松井清員】

 ▼中日が「2番大島・6番井端」のオーダーを組むのは、10年以来。この年井端は目の異常もあり、12試合でこの並びだった。なお昨季、大島が2番で先発した27試合中、井端も先発出場したのは7試合。7番が4試合、8番が3試合だった。