＜オープン戦：オリックス３－３阪神＞◇２３日◇京セラドーム大阪

　もうあと１週間やぞ！

　オリックス岡田彰布監督（５４）が本番モードの怒りをあらわにした。２点リードの７回からミンチェ、平野、岸田の「勝利の方程式」を投入。しかし平野がつかまって８回に同点とされて逃げ切りに失敗した。

　「開幕前のこの時期に。自分はどういうピッチャーやと。変化球ばかり投げて一体どうしたいねん。大変なことやで、公式戦では」

　指揮官が怒ったのは、１点差とされた８回１死三塁での新井への四球。カウント１－１から変化球が３球続けてボール。続く５番ブラゼルに同点打を浴びた。

　「ストレートが速いピッチャーやから、ストレートを打たれたら何もいわん。（新井は）直球でファウルを打ってるのに、なんで逃げる、変化球で。考えなあかんわ、キャッチャーも。ゲームをつぶしてしまうやんか、こんなの」

　この日から本拠地でオープン戦ラストの３連戦。指揮官は、試合前の全体ミーティングで「この３試合は本番モードで」と、選手にハッパをかけていた。平野は「もっとファウルがとれるようにやらなきゃいけない」と反省。指揮官の大噴火で、オープン戦最下位のチームがピリッと締まったはず…？【益田一弘】