<西武5-7ソフトバンク>◇8日◇西武ドーム
メジャー84発の実績はだてじゃない。ソフトバンクのウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)が、特大の1号3ランをかっ飛ばした。4回、西武石井から西武ドームの場外に飛び出そうかという130メートル弾。6回は118キロの巨体を揺らして同点の適時三塁打を放つなど、4打点をたたき出した。チームは4戦連続逆転勝ちで4連勝とし、首位をガッチリキープした。
球場全体の関心事は着弾点だけだった。ぐんぐん伸びるペーニャの打球は本塁から130メートル先、左翼席の最上段に落ちた。もう少しで客席と屋根の隙間から場外へ出ていた。どよめきをBGMに、メジャー84発の大砲がダイヤモンド1周に酔いしれた。
「やっと、やっと打てた!
本当にうれしいね。西武戦まで、打たないといけないという気持ちが強すぎて、いろいろ考えすぎていた」。結果を残そうともがいていた。重圧から解放されたのは4回1死一、二塁だ。石井の初球、内寄り低めのカーブをすくい上げた。かつてソーサ2世と呼ばれ、米国でも打撃練習が始まると、大リーガーたちが見学に訪れるほどの飛距離自慢は「コツなんかない。バットに当たれば飛ぶんだ」と話した。
この直後から「リラックスして打席に立てるし、当然もっと結果も出てくると思う」と、スラッガーとしての感覚がバチンとはまった。4-5と逆転された直後の6回2死二塁では右中間へ高速ライナーをぶっ放した。相手守備を見て、118キロの巨体で二塁ベースを回りながら加速。豪快なスライディングで同点適時三塁打とした。
オープン戦のラスト3試合は無安打。状態を不安視する声には「キャンプとオープン戦は場数を踏む場。何を言われようがシーズンで結果を出す」と言い張った。開幕直前の3日間はノーコメントで集中し、9戦目でしっかりアーチを描いた。秋山監督も「すばらしいホームランだったね。のってきたね。飛んだね~」とうれしそう。4打点の活躍で、オール逆転の4連勝。首位を保った。【押谷謙爾】



