<オリックス0-1日本ハム>◇22日◇ほっともっと神戸
日本ハム栗山英樹監督(50)期待の左腕が、またまた本領発揮だ。吉川光夫投手(24)がオリックス戦に先発し、7回3安打無失点の好投で2勝目を挙げた。防御率は0・64まで上昇し、リーグ単独トップに浮上。3勝でハーラートップタイの武田勝、斎藤とともに、12球団最少失点の投手陣を支えている。チームは今季2度目の4連勝で、首位をがっちりキープした。
“第3走者”も、軽々と障害物を越えていった。20日に完封勝利した斎藤、前日21日に8回1失点で3勝目を挙げた武田勝に続き、吉川が7回3安打無失点で、チームの連勝を4に伸ばした。「きっちりハードルを上げられましたからね。自分も超えた?
いや、自分はイニングが一番短いので」。謙遜はしたが、バトンはしっかりとつないだ。
時折雨が降る悪条件でも、ひょうひょうと自分のペースを貫いた。「周りの環境は気にせず、打者に向かっていこうと思った」。スライダーを低めに集め、二塁を踏ませたのも1度だけ。7回には先頭の李大浩に四球を与えたが、後続を断った。「出した走者ではなく、次の打者に集中と、切り替えられるようになった」。昨季からの成長を、自分でも感じ取っていた。
味方打線の援護には恵まれなかったが、相手先発木佐貫との我慢比べにも勝った。「こういうゲームは長打を警戒」と、特にクリーンアップに細心の注意を払った。後藤、李大浩、北川をノーヒットに封じ、6番T-岡田に対しても、外角中心の攻めで右前打1本に抑えた。「自分のできることをやるだけ。先に(マウンドを)降りたくなかった」と、気持ちを切らすことはなかった。
本拠地札幌ドームの試合は電車通勤。昨季は2軍施設の千葉・鎌ケ谷まで自転車通勤をしていた。“チャリ通”は東日本大震災の影響だが「トレーニングにもなっていいですよ」と笑っていた。球場までの道のりをゆったりと長い時間かけて進むことで、イメージトレーニングなどで頭の中を整理しやすいという効果がある。
防御率は西武岸を抜き、リーグ単独トップとなる0・64。「そこまで意識はしていないです。点を取られても最少失点でいければいい」。ハーラートップタイの武田勝、斎藤とともに、盤石の先発陣を形成へ。栗山監督の「オレがイメージしているのはもっと上。まだまだ」という厳しい叱咤(しった)は、期待の裏返しにほかならない。【本間翼】



