<巨人5-0広島>◇1日◇東京ドーム

 20歳にひねられた。広島が2年目の巨人宮国にプロ初完封を“献上”した。散発3安打で、わずか104球のシャットアウト劇。野村謙二郎監督(45)は「相手に敬意を払うけど、このままではいけない」と悲壮感を漂わせた。今季6度目の0封負け。最近10試合で2勝8敗と、下降線の一途をたどる。早く負の連鎖を断ち切らなければならない。

 淡々と試合を終えた。9回2死から東出が意地の中前打を放つも、最後は巨人宮国のツーシームを松山が高々と打ち上げた。三塁手村田が捕球すると、マウンドには20歳の右腕の初完封を祝福する巨人ナインの笑顔があふれた。散発の3安打、わずか104球。今季6度目のシャットアウト負けだった。この日勝てば、球団史上初の巨人戦開幕4連勝となったが、最後まで策を見いだすことなく、引き立て役で終わった。

 野村監督

 打線が機能しない。(オープン戦と)同じようにカーブ、スライダー、フォークといろんなボールでストライクを取れる。3安打だし相手に敬意を払うけど、このままではいけない。

 初対戦だった、3月7日のオープン戦も、4回3安打1失点に抑え込まれていた。だが、そのときに本塁打で一矢報いたのが松山竜平外野手(26)だった。相性の良さを買って、4月17日のDeNA戦(呉)以来となる3番で起用に踏み切った。だが、4打数無安打と期待は外れた。

 松山

 きれいな、真っすぐがなかった。捉えきれない、気持ち悪さがある。微妙に(タイミングを)外されて、きちんとスイングできなかった。

 前回対戦では使っていなかったツーシームで芯を外された。早いカウントから勝負をかける積極策が、相手を助ける結果となった。

 1回には丸の本塁への好返球で得点を許さず、2回も丸が2死二、三塁で背走しながらのファインプレーを見せた。守備で良い流れをつくっても、その流れを攻撃につなげられなかった。

 最近10試合で、2勝8敗とチーム状態は下降線をたどっている。ついに、巨人とのゲーム差がなくなり、今日負ければ、4月3日以来の5位に転落する。今日先発のバリントンが登板した5試合で、攻撃陣が奪った得点はわずかに2点。ここまで粘ってきた投手陣のためにも、打線が奮起するしかない。風薫る5月、コイが沈んでいるわけにはいかない。【鎌田真一郎】