<日本ハム3-5ソフトバンク>◇1日◇札幌ドーム

 今季14勝目も逆転だった。ソフトバンクが1点を追う9回に一挙3得点で競り勝った。日本ハム守護神の武田久から内川、ペーニャの連打で同点とし、無死二塁で松田宣浩内野手(28)が打席に入った。

 「凡打でもいい。1死三塁をつくって小久保さんにつなげよう。決して自分で決めようと思わなかった」

 1ボール2ストライク。「追い込まれたらコンパクト」と拳1個分、短く握ったバットを外角直球に合わせ右翼フェンス直撃の勝ち越し適時二塁打を放った。

 初回に4連打で2点を先制しながら2回以降は二塁すら踏めず。3連敗目前の嫌な流れを9回に止めた。内川の代走福田は打席ペーニャの場面で、武田久から7個のけん制球を引き出した。相手を揺さぶる昨年のスタイルだ。集中力を散らさせ、ペーニャの二塁打で一塁から一気に生還した。松田の決勝打の後には小久保が一ゴロで走者を進め、江川の三ゴロで3点目をもぎ取った。

 松田は初回の先制適時二塁打と合わせ、2打点。後ろにつなぐ意識でいながら、リーグトップ日本ハム稲葉に1点差に迫る23打点とした。ヒーローインタビューを「月も変わったので5月は強いホークスと言われるようにしたい」と結んだ。4月は月間負け越しで、5カード連続で勝ち越しがない“停滞期”ではある。それでも、今季14勝のうち、リーグ最多の8勝が逆転勝ち。「逆転の鷹」が上昇気流に乗るきっかけをつかんだ。【押谷謙爾】