<中日1-0阪神>◇1日◇ナゴヤドーム

 殻を打ち破るしかない!

 和田阪神が今季4度目の完封負けを食らった。4月28日の巨人戦(東京ドーム)の8回表から、スコアボードには「0」がズラリ。この日で31イニング連続0行進となったが、明けない夜なんてない!

 今日こそ「ゼロ地獄」を止めろ。出直しや!

 

 和田阪神が「ゼロ行進」という名の地獄に落ちてしまった。6回表1死一、二塁でマートン、ブラゼルが凡打に倒れる。それが貧打線の象徴的なシーンだった。得点圏に3度、走者を進めるが、タイムリーが出ない。3戦連続のゼロ封。31回連続無得点の惨劇だ。どうすればいい?

 悩める猛虎ナインに、指揮官は語気を強めて、ゲキを飛ばした。

 和田監督

 1年中、いい状態というのはない。こういうこともある。我々は我慢するしかない。そこに立つ選手が殻を破るしかない。打席では、誰も助けてくれない。強い気持ちで、いくしかない。

 ベンチも苦境脱出に動いた。1番平野、6番マートンという陣形に戻し、不振のブラゼルを7番に降格させた。守備的な戦いを強いられる鬼門ナゴヤドームで、機動力を生かす道を選んだ。和田監督も試合前練習で平野や柴田、ブラゼルらに次々と声をかけた。それでも事態は変わらない。引き分けを挟んで、今季初の3連敗。貯金は「1」に減った。

 和田監督

 動いても、お膳立てまではいくが、チャンスで打席に入るバッターが金縛り状態で余裕がない。打とうとする気持ちが力みになって、ヘッドが出てこない。悪循環だ。

 ゼロの重圧に苦しみ、それは回を追うごとに重みを増す。それでも、ひとたびグラウンドに立てば、戦うのは選手だ。周囲は手助けはできるが、自分で打開するしかない。

 和田監督

 配球、狙い球、捨てる球…、そういう発想になっていかないと。ガムシャラだけでは打てない。打つことで良くなることもあるが、そういう方法論もやらないと、殻は破れない。全く打てていないわけじゃない。

 「熱くなれ!!」のスローガンがある。和田監督が求めるのは、それだけではない。「心は熱く、頭は冷静に。それは勝負強さにも、つながってくる」。情熱と冷静さ。その2つが、今のチームには必要だ。【田口真一郎】

 ▼阪神は4月28日巨人戦8回から、31イニング連続で得点なし。30イニング以上の連続無得点は、11年5月17日オリックス戦5回から同22日西武戦5回までの37イニング以来。また阪神はナゴヤドームでの今季初戦で0-1負け。昨年の同球場での6敗のうち、0-1敗戦は4度。