<ヤクルト0-1日本ハム>◇30日◇神宮

 また負けた。ヤクルトが泥沼の10連敗を喫した。1回には3安打を集めながら無得点に終わるなど、4度も先頭打者が出塁しながら拙攻続きで無得点。8試合連続1得点以下の記録的貧打で1973年(昭48)5月以来、39年ぶりの2ケタ連敗となった。

 一気に畳み掛けようとした作戦は裏目に出た。小川淳司監督(54)は1回無死一塁、田中にバスターエンドランのサインを出したが、一塁走者のミレッジは、けん制だと思い、1度帰塁してからスタート。それが響いて遊ゴロ併殺となった。「準備不足。吉川のクイックのうまさが頭になかった。初回の僕のミス」と唇をかみしめた。

 小川監督は試合前、決断への不安を口にしていた。「ここはエンドランで行こうかって言っても、周りから『やめた方がいいんじゃないか』って言われると、すぐに引っ込めてしまったり、周りから言われたことをそのままやってみたりしていた」。連敗中、犠打で二塁に走者を進めても、なかなか得点できない。それを打破したい思いを込めたサインだったのだろうが、負の連鎖を断ち切ることはできなかった。

 クラブハウス前に詰めかけたファンからは「伊勢やめろ」などと罵声が飛んだが指揮官は「責任を取るなら自分。他の誰かに押しつけることはない」ときっぱり。「10連敗は結果だから仕方ない。明日、勝つしかない」と、重くのしかかる現実を受け止め、前を見据えた。【竹内智信】