<日本ハム4-5ソフトバンク>◇7日◇帯広
北の大地で来た、来た!
ソフトバンクが逆転3連勝で勝率5割に復帰、首位日本ハムまで4ゲーム差に接近した。7回に1点差とすると北海道旭川市出身の明石健志内野手(26)が珍しい2点適時内野安打で試合をひっくり返した。これで昨年から北海道で10連勝とめっぽう強い。
北海道を知る男が決めた。1点差まで追い上げた7回なおも2死一、三塁。一塁走者の本多が盗塁を決めると、明石は「土だから転がせば何とかなる。フライよりゴロ」と狙い通りゴロを放った。
イレギュラーを恐れた二塁田中が一瞬、待って捕球した分、明石の足が先着した。二塁から本多まで生還して逆転。珍しい2点適時内野安打となった。球団初となる帯広でのゲームで、ご当地北海道出身として面目躍如の働き。「北海道でやると気合が入ります。いいものを見せられました」。駆けつけた親戚の応援に士気も高め、今年は北の大地で打率3割5分5厘と打ちまくりだ。
直前にはペーニャが2打席連発となる2ランを放ち、流れをつくった。本塁打の破壊力に機動力をかけ合わせ、中継ぎも踏ん張った上での白星奪取。「ペーニャのが大きかった。その後の走塁もね。みんなよく粘ってくれた」。内容ある粘り勝ちに秋山監督がうなずいた。
6度目の完済チャンスでついに5月27日以来となる借金ゼロ。松中、松田、多村と打線の要が故障離脱する中、4戦連続2桁安打でこの間、打ちも打ったり計50安打だ。明石が「誰かがけがをすれば誰かがカバーする。年下も頑張っていますし」と話すように総合力で戦う。大技小技を濃縮させた3連勝は重みがある。
首位日本ハムとは4ゲーム差。連続日本一への希望の火は再び大きくなった。「ここは涼しくていいね」と秋山監督。最高気温20度の帯広。昨年から10連勝と“準ホーム”状態にしている大好きな北海道で、ソフトバンクが反攻の手を強める。【押谷謙爾】



