<オリックス0-5ソフトバンク>◇17日◇京セラドーム大阪

 主砲が完全に“目覚め”た。ソフトバンクのウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)が今季2度目の2打席連発を含む4安打3打点と大暴れだ。得意の京セラドーム大阪で、今季初先発した陽耀勲を強力にアシスト。チームはこれで3連勝。5月26日以来の貯金1となった。3位ロッテとは0・5差に縮め、クライマックスシリーズ圏内も間近に迫ってきた。

 ペーニャがタカ打線を引っ張った。今季1軍初登板のオリックス山田を軽々と攻略した。ショータイムの幕開けは2回だ。先制の16号ソロ。真ん中直球に詰まりながらも、低いライナーが左中間に着弾した。陽気なドミニカンは「当たりは良くなかったけれど、スタンドまで届いてくれて良かったね」とおどけた。

 試合前は準備運動を終えると、すぐにベンチに戻った。その後は練習に参加せず。連戦が続く中、マッサージルームで体をほぐしていたようだが秋山監督は「寝てるよ」…。お目覚めならぬ“寝覚め”の1発だった。

 4回無死一塁の第2打席は初球のスライダーをとらえた。天井に当たりそうなほど高い打球は、再び左中間スタンドへ。ベンチ前でナインとハイタッチを交わすと、スタンドに向けて指さす決めポーズ。「この当たりもそんなに良くなかったけど、ホームランならOKだね!」。7日の日本ハム戦(帯広)に続く、今季2度目の2打席連発に笑いが止まらない。

 5回に中前打。7回にも右中間への二塁打を追加した。4安打は今季2度目で、前回も京セラドーム大阪だった。「たまたまだよ。いつでもできる限りのことをやるだけだから」。同球場ではこれで15打数11安打8打点の打率7割3分3厘と抜群の相性。7月に打率を2割4分台まで下げたが、8月は月間打率4割2分9厘。好きな季節という夏に、調子をグングン上げてきた。

 「残り試合が少ないからね。上との差も縮まってきたし、まだ(優勝の)チャンスはある。ゴールが見えてきた」

 試合後に着ていたシャツの右袖には「勢」の漢字1文字がプリントされていた。まさにチームを勢いづける、主砲らしい活躍だった。【大池和幸】