<オリックス1-4ソフトバンク>◇18日◇京セラドーム大阪

 鷹がCS圏内に舞い戻った。ソフトバンクがオリックスに快勝し、後半戦初の4連勝。ロッテを抜いて56日ぶりに3位に再浮上した。内川聖一外野手(30)が3打席連続適時打を含む4打数4安打3打点。今月4日に30歳になったヒットメーカーが、ここに来て完全復活した。松田を故障で欠く打線をけん引している。

 振ればヒットが飛び出した。内川のバットはまるで打ち出の小づちだった。第3打席まで連続適時打。いずれも本多を得点圏に置いての打席だった。「1、2番(本多、明石)がいい形で回してくれたので、結果を出さなきゃいけないと思った。生かすも殺すも自分次第。先制点は大事だと思ったし、そのあともいい追加点になったと思う」。3位浮上の立役者が、ヒーローインタビューに呼ばれて胸を張った。

 1回1死三塁。オリックス小松の初球フォークを左中間フェンス直撃の適時二塁打で先制点をもたらした。3回には2死二塁から再びフォークを三遊間へのゴロで抜く左前適時打。6回1死二塁も左翼フェンス直撃の適時二塁打。あと数十センチでスタンドインという痛烈なライナーだった。「2本フェンスに当たったから、どちらか1本でも入ってほしかった」と苦笑いした。

 8回の第4打席は中前打で今季2度目の1試合4安打。8月14試合の月間打率は、これで4割1分4厘と右肩上がりだ。「前半戦はチームに迷惑をかけた。その悔しい思いを爆発させるつもりで打席に入っている」。07年以降、8月に入って自ら調子を上げる傾向にある。夏場の健康管理は特に意識しないというが「食事を取れるようになったのが大きい」。試合は涼しいドーム球場が大半とは言え、夏バテに負けない体づくりが奏功している。

 01年の横浜入団から間もなくは夏場に食欲を落としたが、数年前から意識的に胃に流し込むことを心がけている。「若いときは食べられなかったけど、今は逆ですよ。食べようとしたら(夏にも)食べられるようになった。長くプロでやってる人って、そうじゃないですか」。太く長い野球人生を送るための努力だ。

 チームは後半戦初の4連勝。松田不在ながら活気づいてきた打線に、秋山監督も「安定してるな」とうなずいた。内川は今月初の遠征先の北海道・帯広で柳田、今宮、李杜軒の若手野手3人を焼き肉に誘い、8月反攻を誓っていた。Aクラス浮上にも三十路(みそじ)バットマンは浮かれない。「最終的な目標は上にある。優勝するという思いで全員がやっている」。リーグ3連覇の鍵は、背番号1が握っている。【大池和幸】

 ▼内川は8月に入り打率4割1分4厘と、今季の月別最高を記録。生涯通算3割1分3厘に対し、8月は3割3分9厘とお得意。横浜在籍時の08年に3割7分8厘で首位打者を獲得した際も、8月には4割4分9厘と大当たりだった。