<ソフトバンク1-0オリックス>◇28日◇福岡ヤフードーム
最後は宝刀シンカーで小島を三ゴロに打ち取ると、ソフトバンク摂津正投手(30)に安堵(あんど)の顔が浮かんだ。今季2度目の完封を、自身初の無四球で決めた。初回に小久保の適時打で挙げた「スミ1」を守りきり、ハーラー単独トップの13勝目を挙げた。
「ブルペンから調子よかったし、自分自身で安心して投げられた。僕は150キロを超える球もないし、ストライクゾーンで勝負できない。(これまでの)四球の多さは気にしてなかった」。散発2安打。7回無死一塁から内川のビッグプレーに「助かった」と勢いを加速させると、二塁も踏ませなかった。オリックスにはこれで今季4戦4勝と、かもにしている。
試合のなかった27日には福岡市内の雁の巣球場で、負傷離脱中の松田と約3週間ぶりに再会。骨折の右手に巻かれたギプスを見て、胸に響くものがあった。「早く戻ってきてほしいと思うし、その時にはチームがいい位置でいられるようにしたい」と誓っていた。
最多勝争いで、同僚の大隣を1歩リード。「プロ入りは向こうが先だけど、自分も実績を残してきた自信がある。お互い負けたくない気持ちでやってるはず」。2歳下の“ライバル”の存在も刺激材料だ。
これで自身4連勝。連続無失点を22イニングに伸ばし、防御率は再び1点台とした。チームはオリックス戦の今季勝ち越しを決め、2位日本ハムに1差と接近。今やエースと呼ばれる右腕は「(巨人移籍した)杉内さんのようになるにはまだまだ」と理想を掲げ、投手陣を引っ張る心意気だ。【大池和幸】
▼摂津が11年6月5日広島戦以来、自身2度目の1-0完封勝ち。11年広島戦も1点は初回に記録。初回に挙げた1点だけの「スミ1完封」を2度マークしたのは、黒田(広島)が00年10月4日ヤクルト戦、01年9月11日中日戦で記録して以来。パ・リーグでは88年6月28日近鉄戦、90年9月15日西武戦で記録した西崎(日本ハム)以来になる。



