<ヤクルト4-4中日>◇31日◇神宮
ヤクルト川端慎吾内野手(24)のバットが、緊急事態を救った。1点を追う9回裏2死一、三塁。中日岩瀬から右前に同点適時打を放った。ケガ人続出で苦しい台所事情。その中で1軍では初めて一塁の守備に就いた男の殊勲打だった。
この日は先発メンバーすら、満足に組めなかった。畠山、上田が負傷離脱し、前夜、同点弾を放った松井淳までもが左手親指の付け根が腫れ上がり、グラブもはめられない状態。打線をある程度、強力に保つためにも、一塁手には、川端を起用するしかなかった。
川端にとって一塁は、入団3年目にファームで2イニングだけしか経験したことのない守備位置。藤本からファーストミットを借りて守備に就いた。「長く感じたし、集中してたので、めちゃくちゃ疲れました」と大粒の汗をたらした。
実は川端も両足はボロボロだ。前夜、自打球を当てた痛みなどで本職の遊撃手は厳しい状態だった。だが、打線に不可欠と監督が判断し、一塁で起用したことが吉と出た。同点打を含む3安打と申し分ない活躍。小川監督も「この状況で追いつけたのは良かった。こういう状況だし、残り試合はいろいろやってもらわないといけない」と、さらなるやりくりも示唆した。【竹内智信】



