<日本ハム1-0ソフトバンク>◇14日◇札幌ドーム
痛すぎる。ソフトバンクが昨年から9連勝と得意なはずの札幌ドームで完封負けを食らった。大隣憲司投手(27)と日本ハム吉川。防御率1位、2位対決に大隣が敗れた。0-0の8回2死三塁。小谷野の決勝打が左脇を抜けた。マウンドで片膝をつき、ショックを隠せなかった。
「自信のある球でいった。悔しいけど打った小谷野さんが上でした」
カウント2-2から2球続けた外角直球。自信の142キロを完璧にはじき返された。吉川とは8月31日の投げ合いでも0-0の7回に先制を許し、先に降板。試合前から期するものがあった。7回まで4度あった相手の得点機をしのいだ粘投も1球でフイになった。
「2回連続で同じ結果になって悔しいです」
高山投手コーチに肩をたたかれると、両目がうっすら潤んだ。ベンチに戻ると唇を一文字に結んだ。
試合前の防御率は大隣1・79、吉川1・76。投手戦で決勝打を浴びた大隣ばかりに責任を向けられない。秋山監督が唯一発したコメントがそれを象徴する。「ビッグチャンスを手放したからな」。わずか2安打で今季13度目の完封負け。しかも痛恨のミスがあった。
6回。先頭細川が四球とけん制悪送球で二塁に進んだ。相手のミスでつかんだ先制機。しかし、本多への2球目。鶴岡の二塁けん制球に細川の帰塁が遅れ、アウト。大隣を懸命にリードした女房役の走塁ミスは致命的だった。試合後は当然、無言を貫いた。
9連戦を連勝スタートしながら、連敗。首位西武と4ゲーム差。ソフトバンクがリーグ3連覇の剣が峰に立たされた。【押谷謙爾】



