<フェニックス・リーグ:阪神3-5ロッテ>◇28日◇サンマリン

 意地の詰まったマルチ安打だ。みやざきフェニックス・リーグロッテ戦で阪神西田直斗内野手(19)が16日以来の2安打をマークした。ドラフトが行われた25日以降初の打点には、負けん気が込められていた。

 西田らしい打撃だった。2回に4連打の後、1死満塁で打席に向かった。追い込まれてからもファウルで粘り、タイミングを合わせた。6球目、外角のボールに逆らわず、三遊間へ転がした。26日以来となる適時打に「今日は自分のスイングができたと思います」と振り返った。5回には右前打を放ち、広角に打ち分ける本来の打撃を発揮した。

 燃えないわけがない。阪神はドラフト2位で光星学院・北條史也内野手(18)を指名。右左打ちにこそ違いはあるが、高卒でポジションは同じ遊撃手。「年下には負けたくないので。同じショートだけじゃなくて、外野でも負けたくない。差をつけられるようにやっていきたい」と目の色を変える。平田2軍監督も一騎打ちでポジションを争わせる方針だ。「刺激になるというか、ライバルが入ってくるわけや。スケールの大きいショートにならないと」。

 遊撃の守備では三遊間の深いゴロを内野安打にするなど、課題はある。それでも連戦の疲れを言い訳にしないのは、西田の意地だ。先輩として遊撃を譲るわけにはいかない。【池本泰尚】