「和田指令」で2軍密着視察!

 阪神のスコアラー体制が来季、球団担当制になり、来春キャンプから2軍を徹底チェックすることが30日、分かった。今季は巨人宮国にプロ初勝利を献上するなど、何度も若手投手の攻略に苦しんだ。来年から各球団に1人のスコアラーが担当。和田豊監督(50)の意向で2軍キャンプの視察などに力を入れる方針になり、他球団の「金の卵」を警戒する。

 同じ悪夢を2度と繰り返せない。2年目の和田阪神が掲げる課題の1つとして浮き彫りになったのが「若手投手攻略」だ。1軍の経験が少なく、傾向の読みづらい若手をどう攻めるか。情報戦を制するためにも、今オフ、抜本的なスコアラー改革に踏み切った。球団関係者が説明する。

 「1球団を1人が密着する担当制になるので、時間をうまく使える。2軍のキャンプも見に行ったりすることになる。シーズン途中に若い投手が1軍で投げたりする。下の選手も見て、特徴を把握しておくメリットは大きい。2軍の試合も時間がある限り足を運ぶ」

 これまでは「先乗りスコアラー制」を敷いていた。対戦チームを数試合前から追い、戦いぶりからチーム状態、各選手の好不調を判断するものだ。来年から球団担当制に変更。1シーズン、密着することで、より正確な敵情把握につながる。

 11年までの落合中日も担当球団制を採用し、常勝軍団を築いた。その中日でさえ、スコアラーの2軍マークはチーム方針になかった。阪神007がファーム視察に力を入れるのは、球界でも異例のケースだ。

 同関係者は「和田監督の意向になる」と明かした。今季の反省がある。4月8日巨人戦(甲子園)で1軍デビューした2年目宮国に7回1得点と打ちあぐね、プロ初勝利を献上した。また、8月8日には、東京ドームで巨人2年目の小山に5回無得点で敗戦。若手に貧打を繰り返し、今季巨人戦の対戦成績(5勝15敗4分け)に影響を及ぼした。中日2年目の大野にも7月11日の初対戦(甲子園)でプロ初星を許した。「初物に弱い」というレッテルを拭うためにも、2軍チェックが大きな意味を持つ。

 まずは来年2月、2軍キャンプに目を配り、ニューフェースの出現を警戒。1軍から2軍まで、くまなく情報網を張り巡らし、チーム再建の足掛かりを築く。