日本ハム武田久投手(34)が、国内FA権を行使せずに残留することが4日、分かった。今日5日に札幌市内の球団事務所で初交渉を行うが、水面下で合意。球団では異例となる2年の複数年契約、今季年俸2億3000万円プラス出来高払いから微増程度の条件面で、近日中に正式契約する。

 日本シリーズ敗退から一夜明けたこの日「明日(5日)発表がありますから」とだけ話したが、基本合意に達していることが判明。宣言した場合には争奪戦必至な情勢だったが、権利を行使せずに残留することになった。来年35歳を迎え、かねて複数年契約を希望。一時は権利行使も視野に入れていたが、チームへの強い愛着から、残留を基本線としていた。日本人投手の複数年契約は、北海道移転後は3年契約を結んでいたダルビッシュ以来となる。今季は32セーブを挙げて2年連続3度目のタイトルを獲得。球界史上6人目の7年連続、シーズン50試合以上登板もマークした。