中日高木守道監督(71)が、長谷部裕捕手コーチ(44)に前代未聞の挑戦状をたたきつけた。7日、沖縄・北谷での秋季キャンプで「どっちがいい捕手を育てられるか、俺と勝負だと言ったんだ」と、異例の“対決”を口にした。監督がコーチと対決なんて聞いたことがない。しかも監督は内野出身。だが、守道劇場は球界の非常識こそ常識だ。

 「ポスト谷繁」の育成は重要課題。長年、解決できないのは指導法にも問題があるのではないか-。コーチの危機感をあおりつつ、自らも腰を上げた。北谷組の捕手は田中と松井雅。この2人は監督が担当。ナゴヤ球場の残留組は前田、吉田、赤田。この3人は長谷部コーチが鍛えることになった。

 同監督は「谷繁の肩を見て、追い越せんと思っとんのか?」。田中と松井雅を呼んでその気にさせると、守道塾の開講だ。バントを転がしての送球指導に始まり、防具を着けさせて至近距離からノック。さらにワンバウンド捕球練習の投手役を務め、特打では打撃投手もこなし、反省会まで行った。「動きはまだまだ。でも、若いのに頑張ってもわらんと」。練習の大半を捕手指導に費やして満足の笑みだ。育成バトルで勝つのは?

 守道劇場はオフも飽きさせない。【松井清員】