「マー君部屋」の継承者が現れた。楽天の新人7選手が10日、仙台の泉犬鷲寮に入寮した。ドラフト1位の森雄大投手(18=東福岡)に割り当てられたのは、2階の10号室。8畳ほどの部屋には、据え付けの洗面台とクロゼット。後は、ベッドとテレビだけというシンプルなつくりだ。こぢんまりとした空間だが、森は「期待を感じます。うれしい」と声を弾ませた。

 それも、そのはず。09年まで田中が使用した部屋だった。田中の退寮後、3年間、空き部屋になっていた。大内前寮長は「この寮で一番の出世部屋。簡単には入れられない。やはり、ドラフト1位の子に、というのはあったでしょう」と説明。同じ高卒投手で期待された釜田(11年ドラフト2位)にも与えられなかった。星野監督が「素材は大谷、藤浪より上」とほれこむ森に託された。

 森はオフも楽天のニュースをチェック。尊敬する田中が、早ければ13年オフにメジャー挑戦すると知った。「1軍に上がって、いろいろ聞きたい。いなくなる前に」と新たな目標ができた。「田中さんの部屋が出世部屋にならないといけない」と、ポスト田中にふさわしい成功を目指す。【古川真弥】