巨クンを強力バックアップだ。ソフトバンクのドラフト1位・東浜巨投手(22=亜大)が芸能事務所「オーケープロダクション」(東京都)とマネジメント契約を昨年末に結んでいたことが10日、分かった。亜大と親交がある小倉智昭(65)が取締役を務める事務所で、野球に専念する環境を整える。東浜はこの日、福岡市の西戸崎合宿所で同期9人と新人合同自主トレをスタートさせた。

 大勢の報道陣の視線を浴びながら、東浜は気持ちよさそうにキャッチボールをした。「やっと野球のことだけに集中できる」。年末年始はあいさつ回りなどで、練習時間が十分に確保できなかった。それだけに、練習できる喜びをだれよりも感じていた。

 ドラフト1位右腕を後方から支えるのが「オーケープロダクション」だ。昨年12月19日、都内のホテルで亜大の東都秋季リーグ祝勝会が行われ、そこで司会をしていたのが取締役の小倉智昭。東浜に小倉が「巨クンはよく練習するから。練習し過ぎないように」と心配していたが、今回、マネジメント契約を結んでバックアップすることになった。

 10年に入団前の日本ハム斎藤が、イチローが所属する「バウ企画」と契約した。近年、マネジメント会社と契約するプロ野球選手が増えてはいるが、実績のない新人が、キャンプ前に契約するのは異例だ。69年に大橋巨泉事務所として設立された「オーケープロダクション」の担当者は「本人が野球に専念できる環境作りをお手伝いさせていただきたい」と話す。俳優だけでなく、アナウンサーや文化人を多く抱える同事務所としても、現役プロ野球選手とは初の契約となる。

 事務所はあくまで裏方で、売り出すにしても球団と協調路線を歩む。入団2年目から解禁となる野球メーカーとの専属契約や来オフのテレビ、イベント出演、税金の手続きなどの本人の負担を減らすのが目的。「息が長く、子どもたちに名前を覚えてもらえる選手になる」という東浜の希望をかなえるための手助けに専念する。

 「2月1日のキャンプインには、捕手を座らせるところまでいきたい。ブルペンで肩をつくるタイプなので、1月に1度投げ込むところ(時期)をつくりたい」。野球に集中できる環境は整った。この日、日本学生協会から文武両道の活躍が認められ、大学の表彰選手にも選出された。あとはプロで開幕ローテーション、新人王へ、突き進むだけだ。【石橋隆雄】

 ◆マネジメント会社

 球団が管理する野球以外の面で選手をサポートする会社。オフシーズンのスケジュール管理やCM、テレビ出演、取材依頼の調整なども行う。現在は多くのトップ選手がマネジメント会社と契約。吉本興業やエイベックスなど芸能事務所も進出している。