日本ハムのドラフト1位、大谷翔平投手(18=花巻東)の自主トレの拠点に、本場メジャー流が導入される。今日11日から、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレがスタートするが、同球場のスコアボードが、メジャーのスタジアムで主流になっているダクトロニクス社製の全面大型ビジョンに改築されることが10日、分かった。同社のビジョンが導入されるのは、国内球場で初めて。将来的なメジャー挑戦を夢に持つ大谷がプロ第1歩を踏み出す場所が、一足早くメジャー式となる。
メジャー挑戦表明から一転、日本ハムに入団した大谷だが、プロ野球人生スタートの地・鎌ケ谷が“メジャー疑似体験”の場所になる。前日9日に入寮し、今日11日からは新人合同自主トレの舞台となる2軍施設・鎌ケ谷のスコアボードに、メジャーでは主流のダクトロニクス社製の大型ビジョンが導入される。週明けには着工され、3月の教育リーグ、オープン戦までには完成する予定。球団関係者は「スポーツエンターテインメントの本場、メジャーの雰囲気を存分に味わえます」とニヤリ。開業15年のファーム球場が、ボールパークに変身する。
ダクトロニクス社は、メジャー30球団のうち、26スタジアムで大型ビジョンが導入されている全米最大手の企業。NFL、NBA、NHLでも多くのシェアを誇り、エンターテインメント性の高いアメリカ4大スポーツの盛り上げに一役買っている。同社のビジョンが日本の球場に導入されるのは初めて。フルビジョンのスコアボードが日本のファーム球場で導入されるのも初めてなら、横27メートル、高さ7メートルの大きさは、QVCマリンをしのいでいる。
導入の決め手は、見やすさにある。大半がドーム球場の日本と違い、メジャーの多くは屋外球場。その環境下でも見やすく、迫力のある映像を流すノウハウを蓄積している同社の大型フルビジョンを採用することで、日本国内では難しかった、高いエンターテインメント性を実現する。
将来的にメジャーで活躍することを夢見る大谷はこの日、同球場で同期の高卒新人らと自主トレを行った。キャッチボールのあとは、ティー打撃で113スイングを披露。「外でやるのは久々だったけど、よくできているかなと思います」と、今日11日からの新人合同自主トレへ向け、手応えを口にした。
合同自主トレは栗山監督をはじめ、コーチ陣も視察予定。さらに、近日中には斎藤も同施設を訪れるという話もあり「自分たちの世代は甲子園を見ていました。(楽天)田中さんとともに、あこがれの存在です。目の前にしたら緊張しそうだけど、いろいろ聞いてみたいです」と目を輝かせた。あこがれの先輩たちと同じように、メジャー式大型ビジョンとの“対面”も、今後の楽しみのひとつになりそうだ。
◆ダクトロニクス社
68年創業で本社はサウスダコタ州にあり、商業用ディスプレーなどを製造する米大手。特にスタジアムに設置するスコアボードの制作とデザインに定評がある。現在、大リーグ本拠地は30球団中26球団が、NFLは32球団中28球団が同社のシステムを採用。08年にはロイヤルズの本拠地カウフマンスタジアムで、高さ32メートル、幅26メートルという世界最大級の電光掲示板を設置して話題になった。08年度の売り上げは約5億8200万ドル(約494億円)。従業員は約2500人。



