即戦力が1週間の期間にかける!

 広島のルーキー7選手が10日、廿日市市内の大野練習場で新人合同自主トレを開始した。高信二野手チーフコーチ(45)ら首脳陣の見守る中で、ドラフト4位の下水流昂(しもずる・こう)外野手(24=ホンダ)はキャンプ1軍スタートを熱望。23日のスタッフ会議で決定するメンバーに加わるために猛アピールする。

 高卒ルーキーが4人と多い中で目つきが違っていた。社会人から加わった下水流が目指すのは、もちろん開幕1軍。その第1関門突破を目指すと、力強く言った。

 「キャンプは1軍でスタートしたい。そういう気持ちが強いです」。即戦力ルーキーとしての自覚があった。開幕から全快で活躍するために譲れない一線だった。

 新人合同自主トレ初日にコーチ陣も姿を見せた。高野手チーフコーチもその1人だ。即戦力と目されるのは、下水流とドラフト3位上本の2人。「キャンプ1軍のメンバーは23日のスタッフ会議で決める」。高コーチが2人への1軍スタートを明言することはなかった。

 仮に2軍スタートとなっても1軍への扉は常に開放される。これまで1軍がキャンプを行っていた沖縄は球場の改修のため今季は使用されない。1、2軍ともに1カ月間、宮崎・日南のみで展開される。高コーチは「(1軍は)1日交代もあるかもしれない。そういうこともできる」と言い、チャンスは誰にでも巡ってきそうだ。

 それでも肝心なのは、スタートライン。下水流は「この1週間が勝負になりますね」と気合を入れ直す。上本も「いい形でスタートが切れているので、そのまま継続していきたい」と意気込んだ。

 野村監督が昨年のレギュラーを白紙にして競争原理を持ち込んでいる。日南キャンプは即戦力候補2人を含めた壮絶なサバイバルマッチとなりそうだ。【中牟田康】

 ◆下水流昂(しもずる・こう)1988年(昭63)4月23日、神奈川県生まれ。横浜高3年の06年に春夏連続で甲子園出場し、春は優勝。青学大では2度ベストナインに選ばれ、ホンダに進む。昨秋ドラフト4位で広島入り。50メートル6秒2、遠投110メートル。178センチ、85キロ。右投げ右打ち。