注目の新人は仙台にもいる!

 楽天のドラフト1位、森雄大投手(18=東福岡)が驚異のスタミナを見せつけた。12日、Kスタ宮城で新人合同自主トレがスタート。恒例のシャトルラン(20メートルを往復する持久走)で、新人の球団記録を塗り替えた。11年川口の133本を超える137本を走り「得意分野だったので1位になりたいなと思っていました。負けたくなかった」と、力強く振り返った。

 将来性を期待される左腕の資質が早速表れた。スタミナは投手にとって最も大事な要素だ。完投能力の高いエース田中ですら、新人時の記録は97本だった。長距離が得意な森は、中学時代のマラソンで陸上部の部員と並ぶ速さでゴールインしたこともあるという。ドラフト指名後もトレーニングを続け、「下半身を中心に走り込みや、ノックをやってたので」と、自宅近くで40~50分、約10キロのジョギングを欠かさなかった。

 キャッチボールでも能力の高さを見せた。約70球投げ「(ボールが)指にかかった感じを確認したかった」と球質にこだわった。見守った高村育成コーチ(投手担当)は「肘の柔らかさは天性のもの。星野監督が(元中日)今中みたいと言う意味が分かった」と、投手の生命線とも言える肘のしなりを高く評価した。

 他球団では同世代の日本ハム大谷、阪神藤浪らが注目を浴びる。それでも森は「僕は僕でやっていきたい。試合では負けたくないけど、今は意識しません」とマイペースを貫いた。「1月中に体を作ることが一番大事」とテーマも明確だ。まずは初日、順調なスタートを切った。【斎藤庸裕】

 ◆シャトルラン

 楽天の新人合同自主トレで恒例の持久走。専用CDの電子音が流れ始めると、新人も20メートルを往復し始める。初めは一定のリズムで音が流れ、徐々に電子音の間隔が縮まり、選手の走る速度も増していく。音に合わせて20メートルを走れなくなった時点で脱落となる。近年では、昨季盗塁王を獲得した聖沢が08年に132本、身体能力が高いとされる西田が10年に125本を記録している。