エース道をすすめ!
阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)に、2月のキャンプで主力投手らと同組でメニューを行わせる異例のプランが明らかになった。和田豊監督(50)ら首脳陣が見守り、隣で先輩投手陣が投げる中、堂々と2度目のブルペン入りをした金の卵に、エース級の技術、考えを肌で感じ、吸収させる方針だ。
能見、岩田、メッセンジャー、スタンリッジ…。その中に18歳藤浪が並び、豪華な顔ぶれとともにブルペンに入る。1軍キャンプ参加が決定的なルーキーの新たな育成プランとして、ローテ級と調整をともにさせる可能性が出てきた。新人合同自主トレを視察した中西投手コーチが、キャンプでの組み分けについて「ベテラン組に入れると思う。主力のスローペース組やな」と構想を披露した。
未来のエースには、エース道を歩ませる。先発陣の軸になるメンバーと、ブルペンなど練習空間をともにし、技術や考え、練習法などに直接触れ、吸収させる。大阪桐蔭でも、ブルペンでは他の投手と頻繁に意見交換。相手のいいところは貪欲に聞き、取り入れてきた。
隣がプロの主力でも変わらない。エース能見はWBC調整のため、別組になる可能性もあるが、大阪桐蔭の先輩・岩田や、メッセンジャー、スタンリッジの両外国人から積極的に学ぶ意気込みだ。
藤浪
機会があれば、しっかり勉強させてもらいたい。お話しする機会とかがあれば、話しかけてくださったりしたら、そういうときは聞いたりしたい。
アピールの場としてキャンプに臨む若手と離れることは、オーバーペースを防ぐ狙いもあるが、すでに志願でブルペン入りし、マイペース調整する藤浪には心配無用か。
この日も新人合同自主トレ初日から中1日でブルペン入り。捕手を立たせたままで30球を投じた。前回とは違い、和田監督も見守り、隣では07年大学生・社会人ドラフト1巡目の白仁田が捕手を座らせ投げていたが「隣の方が思いっきり投げているから、自分も思いきり速い球を投げてアピールしてやろうとかはないです」とどこまでもクールだった。
金の卵を育てるため、また新たな道が敷かれた。エースの考え、技術を肌で感じ、じかに聞き、成長していく。【山本大地】



