巨人坂本勇人内野手(24)が阿部直伝の右打ちを習得する。自主トレ第2クール最終日の12日。坂本は打撃練習中に自ら阿部に歩み寄った。「逆方向にうまく打てないんです。ポイントをどこに置いてますか?」。球界最高打者の阿部は質問に対して次々と助言を与えていく。「外の球は前でさばきたくなる。でもボール1つ呼び込め。ミクロの世界の差だけど、呼び込んでヘッドを返さずに振り抜くんだ」。坂本は何度もうなずく。説得力のある臨時講座に他の選手も手を休め、自然と「聴講」の輪が出来上がっていた。
右打ちは、引っ張り型の坂本がずっと抱えている課題だ。昨季は173安打中、23本が右方向で13・3%の占有率。11年の6・7%から、ほぼ倍増した。幅が広がったように見えるが「逆打ちが増えたと言われるが、合わせただけで振り切っていない」と理想のイメージではなかった。
「ずっと前から聞きたかった」という思いを質問でぶつけた。「イメージで言えばジーター、長野さん、中島さんみたいな右打ちがしたい。あっち向いてホイみたいな打ち方ですね」。レフト方向への打球軌跡がライト方向にも増えれば、打者として新たなステージに到達する。(グアム=広重竜太郎、為田聡史)



