日本ハムの首脳陣が、2月に行われる春季キャンプで「大谷シフト」を敷く方針であることが12日、分かった。沖縄・国頭の2軍スタートが濃厚なドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)だが、阿井英二郎ヘッドコーチ(48)は1軍の沖縄・名護に固執することなく、精力的に2軍キャンプへも足を運ぶ考え。栗山監督の方針もあり、コーチ陣は1、2軍キャンプを行き来しながら、大谷ら選手の状態を自らの目でチェックすることになりそうだ。大谷は新人合同自主トレ2日目のこの日、千葉・鎌ケ谷を訪れていた斎藤佑樹投手(24)と初対面した。

 世間の注目を集める大物ルーキーを、首脳陣も注視して見守る。来月に沖縄で行われる春季キャンプで、コーチ陣は1、2軍間を巡回することになりそうだ。阿井ヘッドコーチは「2軍にも何度も行くことになると思います。まずは、よく見ること。(新任の)私は、去年の栗山監督と同じだから」。2軍の選手の特徴をつかみ、状態をチェックするために、車で約45分の距離にある名護と国頭を行き来する考え。当然、二刀流に挑戦する大谷の状態も、逐一チェックすることになる。

 栗山監督の方針でもある。全選手を自身の目で観察し、会話することを目的として、指揮官は昨年のキャンプも、1クールに1度の割合で名護と国頭を往復した。ヘッドコーチをはじめ、各担当コーチも同じように両地を行き来し、情報の共有をはかる。2軍スタートとなることが濃厚な大谷だが、1軍首脳陣ともコミュニケーションを取りながら、体作りに励んでいくことになりそうだ。

 千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレ2日目は、ランニング、ティー打撃など前日と同じメニューのほかに、ウエートトレも行われた。さらに、前日と違ったのが、寮のロッカー室で斎藤と初対面を果たしたことだ。楽天田中との夏の甲子園決勝再試合を、当時小学生だった大谷はあこがれて見ていた。「軸足を曲げて投げていたのが、いいのかなと思ってまねした時期もありました」。掛けられた言葉は「(身長が)大きいね」。あいさつ程度だったが「すごく緊張しました。格好良いなと思いました。(斎藤は)大舞台に強い。精神的なことも聞いてみたいです」と、目を輝かせた。

 前夜は、花巻には出店していないディスカウントストア「ドン・キホーテ」を訪れ、テーブルなどを買い物した。寮生活にも少しずつ慣れ始めた。「まだ始まったばかりですけど、一日中野球ができる環境はうれしいし、幸せです」。野球漬けとなってレベルアップを目指していく1年目。そのスタートを、首脳陣も熱視線で見守っていく。【本間翼】