楽天のルーキーたちに社会科見学が課される。合同自主トレが休みとなる21日、新人7選手が仙台市内にあるニッカウヰスキーの「宮城峡蒸溜所」を見学することが19日、決まった。初の試みに、球団幹部は「技術は監督やコーチに教わる。それ以外の人間教育も大事だと考えています」と狙いを説明。約10日後に迫るキャンプに向け、連日トレーニングに励んでいるが、社会勉強の一環として“課外授業”を受ける。
同蒸留所は市西部、広瀬川と新川川の合流地点に所在。自然豊かな地域で、近くには東北有数の温泉地、作並温泉がある。観光スポットとしても親しまれ、市内の小中学生が多く見学に訪れることでも有名だ。同球団幹部は「自分たちがプレーする町を知ることは大切」とも話した。ニッカウヰスキーはKスタ宮城に出店しており、もともと関係は深い。地元経済を支える優良企業を通じ、社会の一端を学ぶ。
合同自主トレでは、座学も課されている。マナー研修、コンプライアンス、栄養学など朝8時から約1時間。去年よりコマ数を増やし、最終日には理解度を測るテストを予定。教育の充実を、新人で唯一社会人出身のドラフト5位、島井寛仁外野手(22=熊本ゴールデンラークス)は歓迎する。高校卒業後、沖縄の不動産会社で3年、熊本のスーパーで1年、働きながら野球を続けた。「高卒時も指名の話はあった。でも、今は働いて正解だったと思う。社会のルールを学んだことが野球に生きている」。内面もじっくり蒸留して、味わい深いプロとなる。【古川真弥】<他球団の新人教育>
▼美人局対策
日本ハムが実施。元高校教諭の大渕スカウトディレクター(SD)が球団史やプロの心構えなどを説く講義の一環。
▼消防訓練
西武が選手寮で実施。消火器の使い方などを学ぶ。
▼救命講習会
西武が実施。新人と球団スタッフがAED(自動体外式除細動器)の使用法を習得。
▼博物館訪問
巨人の新人は11月の入団会見前後に東京ドームの野球体育博物館を訪れ、野球史を学ぶ。
▼栄養学
実施球団は多いが、DeNAがユニーク。奄美大島の秋キャンプで地元の子どもを食事会に招待。習った知識でメニューを教える試験が。




