3年目左腕の巨人岸敬祐投手(26)に大きなチャンスが訪れた。20日、春季キャンプの振り分けが発表され1軍スタートが決定。ジャイアンツ球場での自主トレを終え「昨日、家に戻ってきたら速達が届いていた。半信半疑でしたが今日はっきり分かりました。いよいよだなという緊張感でワクワクしています」と、吉報に胸を躍らせた。
苦労人がジャパンドリームに向け、第1歩を踏み出す。大学卒業後、関西独立リーグ・大阪、四国九州IL・愛媛を渡り歩き、育成枠でプロの門をたたいた。2年目の昨季、2軍のローテーションの一角を担い、7月下旬に支配下登録。イースタン・リーグ23試合に登板し、8勝5敗で防御率2・36で最優秀防御率のタイトルも獲得した。「プロに入ってからも、ちょっとずつ、本当にちょっとずつ前進してきた」と、言葉どおり着実に1段ずつ階段を上がってきた。
2軍で結果を残し、迎える今季の目標は1軍デビューだ。「5回まではいけるけど、そこからばてる。オフは体力アップを課題にして取り組んできた」と、秋季練習では1日300球の投げ込みを敢行。年末年始は地元の兵庫・西宮市内でソフトバンクで打撃投手をする兄・健太郎さんと二人三脚で、大みそかも元日も無休でトレーニングした。
原監督からの宿題もしっかりと胸にある。昨季の春季キャンプで紅白戦に登板し「落ちる球、特にチェンジアップを覚えてほしい。ヤクルト石川のような投手を目指せ」と、直接アドバイスを受けた。直球は130キロ台前半、変化球はチェンジアップ、スライダー、シュート、カーブ。「僕の武器はコントロールなので、そこだけは崩さないようにしたい」と、少しだけ胸を張った。「背番号90・岸」が宮崎で猛アピールする。【為田聡史】
◆岸敬祐(きし・けいすけ)1987年(昭62)1月16日、兵庫県西宮市生まれ。小学2年から野球を始め、関西学院高-関西学院大を経て09年に独立リーグの大阪ゴールドビリケーンズに入団。10年は愛媛マンダリンパイレーツでプレーし、10年のドラフト育成2位で巨人から指名されプロ入り。プロ1年目の11年は2軍で中継ぎとして20試合に登板。昨季はイースタン・リーグ23試合(8勝5敗)に登板。7月に支配下登録され、背番号を017から90に変更。180センチ、74キロ。左投げ左打ち。血液型AB。



