沖縄に遼馬がゆく!

 阪神松田遼馬投手(18)の沖縄・宜野座1軍キャンプ同行が内定した。西宮・鳴尾浜で新人合同自主トレなどを視察した山口投手コーチが20日、「今のところ連れて行こうと思っている」と明言。中継ぎに転向し“ポスト球児”にも挙げられる高卒2年目右腕に、英才教育が施される。注目は藤浪だけじゃないぜよ。

 キャンプ中に19歳になる右腕は、2月8日の誕生日を1軍で迎えることになった。鳴尾浜で松田のブルペン投球を見守った山口投手コーチが「早め早めにつくってきている。早い時期に使おうかなという感覚はある。2月1日には全力投球できるんじゃないか。今のところ連れて行こうと思っている」と明言した。松田も臨むところだ。

 松田

 行けたら勉強できると思う。吸収して自分の力に変えたいと思います。

 高卒2年目選手の1軍キャンプスタートは、昨春の中谷に続く大抜てきだ。投手では1年目の09年に4連勝した秋山でさえ、2年目は高知・安芸2軍キャンプスタートだった。1年目に1軍昇格がなかった松田の抜てきは、期待が高い証拠と言える。

 松田は最速149キロの速球とカーブ、スライダー、習得中のフォークが武器。昨季は新人ながら2軍の先発ローテーションの一角を担い、ウエスタン・リーグ8試合で3勝2敗、防御率3・86。昨年10月のフェニックス・リーグ中盤から中継ぎに転向し、昨秋キャンプの紅白戦で猛烈アピールした。当初は“ポスト球児”として、今季は2軍の抑えで固定する育成計画だったが、2軍でじっくり育てる方針を覆すほど、1軍首脳陣の評価が急上昇した。

 この日はブルペンで捕手を座らせて28球。「ほぼ全力で投げて自分でも感じが良かった。去年より肘が上がって、角度も上がった。上からたたけている感じがある」とイメージ通りのフォームに手応えがにじんだ。今日21日もブルペン入りし、連投の練習をしていくつもりだ。

 主力選手の中での英才教育に胸を躍らせる。「1日からブルペンで100球投げると聞いている。それに合わせて調整してきたつもり」。キャンプインからアピールを重ね、1軍リリーフ陣に割ってはいる意気込みだ。遼馬が沖縄から守護神の階段を1歩ずつ上ってゆく。【岡本亜貴子】

 ◆阪神の今季の救援投手陣

 昨季まで中継ぎを支えた榎田と鶴が先発転向予定で、抑えの藤川はカブスへ移籍した。昨季40試合以上登板した右の福原と渡辺、左は筒井と加藤が中心となり、ストッパーは久保。松田は残り1~2枠を、復活を期す西村と久保田、新人の田面(たなぼ)、左腕勢の藤原、川崎、オリックスから獲得した高宮らと争うことになる。先発ローテ入りを狙う小嶋も中継ぎをこなせるなど、競争相手は多い。<松田遼馬:メモ>

 ◆生まれ

 1994年(平6)2月8日、長崎・島原市。

 ◆球歴

 小2でソフトボールを始め、島原一中で野球部。波佐見では1年夏から登板し、2年秋からエースで4番。甲子園は3年春16強、3年夏は県大会初戦敗退。11年ドラフト5位で阪神入団。

 ◆ムキムキ

 島原一中の大先輩にあたるフリーキャスター草野仁ばりのマッチョボディーが目標。

 ◆島原のラン

 年末年始は地元長崎で自主トレ。同郷野原らと50キロ駅伝も敢行。

 ◆ニッカン読者

 寮での夕食後、スポーツ新聞全紙をチェックするのが日課。「いつも日刊スポーツから読みますよ」。

 ◆サイズ

 183センチ、85キロ。右投げ右打ち。