“イチロード”はもう嫌!

 オリックスのドラフト1位松葉貴大投手(22=大体大)が、新人合同自主トレで急勾配の坂道ダッシュ5本を走破。2軍選手はシーズン中でもこの坂を走ると伝え聞いた松葉は、回避のため?

 肩を上下させながら1軍定着を誓った。

 「野球人生でこんな急な坂は走ったことないくらい。足がパンパンです。走らないでいいように、2軍にいないようにしたいです」。神戸総合運動公園内にある全長約200メートルの心臓破りの坂は、ヤンキース・イチローも神戸での自主トレ中に駆け抜けるため、通称“イチローロード”と呼ばれる名所。「イチローさんだったら楽々走っちゃうんでしょうね。この坂を自分から走るのはかなり度胸がいります」と白旗を揚げた。

 キャンプは2軍スタートが決まったが、照準は開幕1軍。「チャンスはあると思うので、キャンプまでにしっかり追い込みたい」。最後は、背筋をピンと伸ばした。【池本泰尚】

 ◆ユニバー坂

 神戸総合運動公園内、ユニバー記念競技場の南斜面に広がる坂道。約10万本のコスモスが植えられた「コスモスの丘」につながっている。全長約200メートルで急勾配、いくつものコーナーがある。緩やかな傾斜で始まるも、残り50メートル付近で突然傾斜が急になる。頂上からは明石海峡大橋も望める絶景のご褒美も。一般人は歩いて上るのも一苦労だ。