母校に恩返しだ。広島ドラフト3位上本崇司内野手(22=明大)が出身の広陵に最新の打撃ケージを贈呈することが22日、明らかになった。軽量で1人で動かさせる可動式のもので、値段は100万円を下らないものだ。広島・廿日市市で行われている合同自主トレでも順調な動きを見せ、開幕1軍をアピールした。
広陵あってこその上本だった。感謝を込めて契約金の一部を母校で活用してもらうことを決めていた。
「打撃ケージを贈ることになっています。明大で使っていた同じものになると思います」
年末年始に母校に訪れたときなどに中井哲之監督(50)に話をしていた。「何が欲しいですかと聞いたら、バッティングケージがいいということでした」。そこで上本は明大で使用していたものと同等のものを贈呈することにした。
「1人でも動かせる軽いものです」と言う。可動式で値段は一般的に100万円を下ることのない最新のものとなりそうだ。「中井監督は神様のような人。ずっと尊敬しています」と打ち明ける。高2の夏には先輩野村(現広島)らとともに全国準優勝を経験した。プロに進む過程をつくってくれた恩師に感謝の意を込めていた。
中井監督も教え子からのプレゼントに感謝する。「部費にも限りがある。贈呈してくれることはありがたい」と話す。現在10年以上使用してきた打撃ケージは重く、運ぶのに手間取っていた。軽量で使いやすいものは、指揮官にとってもありがたかった。昨秋の中国大会準優勝でセンバツ出場が確実な状況で、打撃陣には強い味方になりそうだ。
もちろん、上本はプレーでも恩返しを考えている。「プロで活躍していくことで恩返しになると思っています」と力強く語った。合同自主トレでも「慣れてきました」という通りに、守備でも打撃でも軽快な動きを披露している。
大野練習場で動くのも23日で一段落となる。24日から30日まで明大の卒業試験のため、都内に戻る予定。目標は開幕1軍。キャンプで猛アピールするためにも、上本は活力を体内にため込んでいる。【中牟田康】



