阪神新井貴浩内野手(35)が春季キャンプで打撃復活をかけた「隔離特訓」を行うことが22日、分かった。昨年に特守で使用した沖縄・金武(きん)町のベースボールスタジアムに外野の防球ネットが完成。ここで新井の特打プランが練られている。昨年4番降格の屈辱を味わった男は1軍キャンプ地にほど近い「再生基地」で復活ロードの1歩を踏む。
虎の元4番に、願ってもない「再生基地」が用意された。球団関係者は極秘プランを明かす。「金武で打ち込む準備を進めている。防球ネットもできたし、可能になった」。阪神は昨年の春季キャンプから沖縄・宜野座村に隣接する金武町ベースボールスタジアムも使い始めた。ただし完成途上だったため、若手選手の特守が中心だった。その後、外野の防球ネットが設置され、思う存分に打撃練習できる状態になった。サブグラウンドも2月1日までに完成するという。ここが新井の復活ロードの起点になる。
右肩痛のリハビリに励む新井にとっては、1軍本隊から隔離されて特訓することになるが、メリットは多い。今回のキャンプは、福留&西岡の日本人メジャーリーガーが加入。新たに獲得したコンラッドもいる。打撃力に定評のある日高もFAで加わり、攻撃力の底上げをもくろむ。当然、宜野座のメーン球場は快音連発で活況を呈するのは確実。故障明けの新井がその中に入れば、力みが生じて、無理をする可能性がある。故障再発という悪夢は避けたい。盛り上がりから離れ、隣町でマイペース調整すれば、復活へのフォーム固めにも十分時間を割ける。
大型補強を敢行しても、現場の新井に対する期待は大きい。絶対的な4番候補が不在な状況で、再び新井を新打線の中心に望む声は多い。自身もその期待に応えるために、懸命にリハビリを進めている。19日には和田監督が右肩の状態をチェック。40メートルのスローイングと打撃を見せ、合格点を得ている。当初はキャンプの2軍スタートも検討されたが、この日までに沖縄行きが決定した。金武町では新井だけでなく、桧山や藤井彰らベテラン組の特打も検討されている。
和田阪神は得点力アップが最優先課題。新井の復活なくしてV奪還はない。
◆沖縄・金武(きん)町ベースボールスタジアム
沖縄県国頭郡金武町で11年12月27日に竣工。両翼100メートル、中堅122メートル。「甲子園にあこがれる方も多いので」(町関係者)グラウンドの芝や土は甲子園仕様。宜野座球場から約8キロ。車で約10分のところに位置し、阪神は昨年からキャンプのサブ球場として若手の練習場としている。



