<オープン戦:日本ハム7-1オリックス>◇16日◇鎌ケ谷

 日本ハムのドラフト1位ルーキー大谷翔平投手(18=花巻東)が16日、オリックスとのオープン戦(鎌ケ谷)に「7番・右翼」でスタメンフル出場した。3打数無安打と結果は残せなかったが、2月26日の広島との練習試合以来となる外野守備にも就き、収穫を得た一戦となった。今日17日の中日戦(鎌ケ谷)にも出場予定で、開幕1軍入りへのアピールは続く。

 オープン戦初安打はお預け。胸には悔しさも残ったが、大谷の表情には充実感もあった。第一声は「フル(出場)で守れて、すごくいい経験になりました。打球は少なかったけど、守れてよかったです」。二刀流に挑戦する大谷には、小さな、だが大事な1歩だ。

 実戦で右翼の守備に就いたのは、まだキャンプ中だった2月26日広島との練習試合以来。投手としてブルペンでの投球練習をこなさなければいけないこともあり、打者として出場した3月の5試合は、すべて指名打者でのものだった。

 しかし、開幕1軍入りを目指すために、守備経験がまったくのゼロというわけにはいかない。この日は中堅がレギュラーの陽岱鋼。「捕り方や追い方を教えてもらったりしました。(今後も)ポジショニングなど聞きながらやりたいです」。陽は途中交代し、守備機会も3度しかなかったが、大谷にとっては貴重な経験だった。

 打席では5回の第2打席に、フルカウントからオリックス東野のスライダーにバットを合わせて投直。「ちょっと詰まったけど、いい感じで打てた」と納得する一方、2、7回には空振り三振に倒れた。「自分のスイングができてないです。打ち損じがある。甘い球を打たないと始まらない」と反省も忘れなかった。

 今日17日の中日戦にも出場する予定で、21日楽天戦(東京ドーム)まで、開幕1軍へ向けてふるいに掛けられる立場は変わらない。試合後に2人で面談した栗山監督は「課題はいっぱいあった。ひとつひとつクリアしていってくれればいい」。右翼でのフル出場で収穫は得たが、当然結果が求められている。大谷は「どの選手も必死に(開幕1軍を)狙っている。負けないように、強い気持ちでやりたいです」。視線はすでに次戦へ向いていた。【本間翼】