<ロッテ5-4オリックス>◇30日◇QVCマリン

 1軍合流初日のロッテG・G・佐藤外野手(34)が、初打席で結果を出した。1点を追う7回、先頭で代打に立つと、137キロ内角高めの直球を鋭い軌道で左翼前に運んだ。昨季はイタリアでプレーし、日本のプロ球団での1軍出場は西武に在籍した10年以来3年ぶり。地元千葉での復活に「ワクワクした。また1軍でプレーできると思ってなかったので」と笑みをこぼした。

 ところが、これには“オチ”があった。岡田の犠打で二塁に進んだ後、根元の中前打で華麗にホームイン!…を目指して必死に激走したが、まさかの本塁タッチアウト。西武時代からの恩師、伊東監督に「あんなに遅いと思わなかった。明日は走塁練習」とあきれられてしまった。

 間に合っていれば、早い段階で同点に追いつけた場面。さすがに、あの決めぜりふは繰り出せなかった。「次は個人的に、『1キモティ~!』を言うのが目標です」。開幕前はインフルエンザで1軍に上がれなかった。出遅れた分の見せ場は、これから全力でつかみに行く。