<ロッテ5-4オリックス>◇30日◇QVCマリン

 オリックス森脇浩司監督(52)の初勝利は、またお預けとなった。球団史上初となる開幕から2試合連続のサヨナラ負け。開幕戦より1分長い4時間44分の死闘も、白星には届かなかった。指揮官は「選手たちはよくやってくれた。責められるのは僕だけでいい。相手も必死のなかで、なかなかすんなりはいかないね」と振り返った。

 近そうで遠かった。15安打を放ちながらも4得点。残塁は14を数えた。延長戦になると先攻では投手リレーも苦しく、ベンチ入りした投手全員をつぎ込んだが、粘れなかった。2日連続の、あと1歩だった。

 「日々成長、日々進化」が信条の監督には収穫も多かった。「どのように受け止め、どのように処理するか。こういうゲーム、シーズンをしっかり戦っていく上では、やがてモノにしないといけない」。ダメージと同じぐらい収穫があったと言えるかは、これからの142試合にかかっている。