<巨人4-2阪神>◇16日◇東京ドーム
阪神新井貴浩内野手(36)はバシッと両手を重ね合わせた。1点リードの3回2死満塁、宮国の初球スライダーを左翼ポール際に大ファウルした。満塁弾を惜しくも逃した直後、冷静に外角直球をはじき返した。「ああいう当たりの後だったから、欲張らないように言い聞かせた。自分のスイングはできた。良くなってきている」。ライナーで右前適時打。決して安泰とはいえない立場で目に見えて状態を上げてきた。
左太もも裏痛でリハビリしていた開幕4番の弟良太が1軍に再登録された。コンラッドも含め、再び一、三塁を奪い合う構図の中、ひとまずスタメンの座を死守した。6回には強烈な二直を放ち、9回には西村のスライダーを左前打。4試合連続安打で今季初のマルチ安打も記録した。
デーゲームのDeNA戦が行われた13、14日の甲子園。練習前には、2日続けて屋外で早出特打に取り組んだ。前日15日も休日を返上し、甲子園室内練習場で打ちこんでから東京へ移動した。実は2日からの京セラドーム大阪のナイター3連戦前にも、朝から甲子園室内で打ち込んでいる。沖縄・宜野座キャンプから右肩痛、背中の張りでやり残した練習量を取り戻そうと必死だ。がむしゃらな姿勢が実りつつある。
水谷チーフ打撃コーチは「元気が出てきた。打てる格好になっている」と及第点を与えた。5番福留は不振が続く。同コーチは「それは分からん」と話すにとどめたが、新井5番昇格の可能性も出てきそうだ。「また明日」。短い言葉に力を込めた。以前の存在感に近づいてきた。【佐井陽介】



