<西武7-2ロッテ>◇24日◇西武ドーム

 西武の先発投手陣が絶好調だ。中盤まで無安打投球を続けた野上亮磨投手(25)は「変なことやっちゃってるな。こういう機会はないから狙ってみよう」と5回から記録を意識。7回無死から井口に初安打を許して2失点したが、3勝目を挙げた。今季16勝のうち、中継ぎに勝ちがついたのは1度だけ。牧田、涌井、十亀と合わせて4人がリーグ最多3勝で並ぶ。

 ぜいたくな悩みも浮上している。「リリーフを休ませたい」が先発陣の口癖だが、おかげで中継ぎ陣の出番が激減。「余力はあった。もっと投げたかった」という野上を7回で降ろし、中継ぎ陣が投入された。“ピンチ専門リリーフ”の岡本篤は、気がつけば12試合も出番がない。登板間隔が空けば感覚が鈍るだけに、杉本投手コーチは「投げてない篤が一番大変かもしれない」と同情するほどだ。

 80~90年代の黄金期は強力な先発陣があればこそだった。現役時代、その役割を担った渡辺監督は、先発が責任投手になることを理想とする。「先発が序盤に試合を壊すことがない。先制を与えなければ、点もとってくれる」と4回までに大量7点を挙げて快勝した。先発陣の奮起で、パ・リーグの貯金「9」を西武が独り占めした。【柴田猛夫】