<中日0-3阪神>◇24日◇ナゴヤドーム
ゼロ行進、再びの予感がする。24時間前に15点も取られたことをすっかり忘れさせる、今季8度目のシャットアウト、7度目の完封勝ちだ。6回無失点の阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(34)がようやくの今季初勝利。ちなみに4回に右前打して、虎投45打席目の今季初安打というおまけつきだ。7回からはAFK。今日はちょっと走者をためたけど、ゼロだったからいいや。
スタンリッジにようやく勝利の女神が微笑んだ。試合終了の瞬間、さわやかなスマイルがはじけた。開幕4戦目で手にした初星。勝利にふさわしいゼロ封投球だった。
「本当にリードを保って、マウンドを降りられたこと。それに関して最高の気分だよ」
得点圏に走者を背負っても落ち着いていた。低めにボールを集めて、内野ゴロを打たせた。1回2死二塁では和田を外角低めの変化球で一ゴロに。4回無死一塁ではクラークを外角低めで二ゴロ併殺に打ち取った。6回まで6安打ながらも無失点に抑えた。
初勝利を心待ちにしていた人がいる。今月18日が誕生日だったジョイ夫人だ。15日からの東京遠征では銀座に買い物に出かけ、バースデープレゼントを購入した。霞が関のステーキハウスへ行くプランを立てていた。ただ、何よりもかっこいいプレゼントは自分で稼いだ白星だろう。
ところが、誕生日前日の17日巨人戦。屈辱の3イニング連続本塁打を許し、5回4失点でKOされた。チームも1-8と大敗してしまった。それから1週間、少々遅くはなったが、この日の勝利は愛する人にささげる“プレゼント”でもあった。
鬼門ナゴヤドームでの今季初勝利を呼んだ助っ人右腕だが、じつはスタンリッジ自身も阪神移籍4年目でここナゴヤで勝つのは初めてだった。
「ソフトバンクの時に勝ったけど、タイガースに来てからは勝っていなかった。いつも勝ち負けつかずか、負け投手だった」
チームが抱える鬼門への苦手意識もまとめて吹き飛ばした。2軍落ちした岩田をのぞけば、現在の先発6人にすべて勝ち星がついた。貯金生活を支えている虎投の快進撃に拍車がかかりそうだ。【鈴木忠平】



