<広島7-1ソフトバンク>◇14日◇マツダスタジアム

 中東がキテます!

 日本生命セ・パ交流戦の開幕戦で広島中東直己外野手(31)がプロ7年目の初本塁打を含む通算2度目の3安打、3得点の大活躍で、エース前田健の4勝目をアシスト。8日の初お立ち台からわずか1週間で3度目の晴れ舞台に立った。鯉のぼりをしまってから、まさに旬!?

 ソフトバンク戦の連敗も7で止め、最高の形で交流戦のスタートを切った。

 中東の1発が“鬼門”突破の道を切り開いた。1回1死、ソフトバンク大場の内角寄り140キロの真っすぐをたたいた。グングン伸びた打球はライトスタンドへ突き刺さった。

 「もしかしてと思いましたが、打球も見えなかった。何が起こったのか分からなかったです。でも、最高に気持ちよかったです」

 これがプロ初本塁打。初めての快感の味を振り返った。スタメン起用した野村監督も、脱帽してヒーローを出迎えた。

 チームはソフトバンク戦が苦手で、10年に勝って以来、2分けをはさみ7連敗中だった。大事な大事な交流戦初戦で、連敗を止め、壁を破った。

 大暴れはこれだけでは終わらなかった。3回には右前打で出塁し、すぐさま二盗。暴投で三進すると、広瀬の犠飛で生還。5回にも右前打を放ち、プロ入り2度目の猛打賞を記録。そしてまたも広瀬の犠飛で5点目のホームを踏んだ。しめて3安打3得点1打点。大活躍に野村監督も「チームに勇気を与えるね」と絶賛した。

 今季は代走からスタートした。代打で出塁した前田智らに代わって走者になり、試合終盤の守備固めなどが主な役割だった。少ない打撃機会に結果を残し、高打率をキープ。首脳陣にアピールを続けた。それが実って、8日DeNA戦で今季初スタメン。2安打を放つ活躍で初めてお立ち台にあがった。さらに12日にも途中出場で決勝打を放ちお立ち台へ。そしてこの日、1週間で3度目のお立ち台だ。「同期入団のマエケンと一緒に立ててうれしかった」と笑顔をみせた。

 東出や栗原のアドバイスを受け、春から下半身主導で打つ打撃フォームを目指した。2軍で内田監督の指導のもと、振り込んで形をものにしてきた。「野球人ならだれでもスタートから出たい。チャンスをもらったときに結果を出して、次につなげたい」。ノリノリのこの男、もう、ベンチで出番を待つ気はない。【高垣誠】