<阪神0-1オリックス>◇14日◇甲子園
やられたら、やり返す。1カード2連戦の交流戦で、落ち込んでいる暇はない。最終回、阪神新井貴浩内野手(36)がオリックス守護神平野佳から右前テキサス安打で意地の反撃。連続試合安打を11に伸ばした。5番で3打数無安打の弟良太も、今日15日のリベンジに鼻息が荒い。やり返すのが、今年の和田阪神なのだ。
せめてもの意地だ。その差はわずか1点。9回裏2死。新井はオリックス守護神の平野佳に3人ぎりを許さなかった。低めフォークに食らいつき、右翼にライナーを飛ばす。スライディングキャッチを試みた川端のグラブをボールがはじき、Hランプが灯った。3回に先頭大和が放って以来、22打者ぶりの安打。久々に、最後の最後に、甲子園がドッと沸いた。勝利には結びつかず。厳しい表情でベンチを後にした。
新井
まあ、かなりボールが動いていたかな。
初対戦となるオリックス・ディクソンに翻弄(ほんろう)された。右打者の内角低めにツーシーム、外角低めにスライダー、そしてチェンジアップ。抜群の制球力で変化球を丁寧に集められ、気がつけば7回をゼロ封された。好調をキープする新井でさえ、凡打の網に引っ掛かった。
2回は先頭で外に逃げる変化球を見せられ、最後は内角低めツーシームに空振り三振。4回先頭ではカットボールを右飛、6回2死一塁からは低めスライダーを空振り三振した。
交流戦直前の6連勝中は25打数9安打の打率3割6分、10打点、4本塁打。連続試合安打こそ継続したが、勝利をけん引してきた男も小休止を強いられた。
5番良太は1回2死一、二塁で外角スライダーを遊ゴロ、3回2死二塁では高め直球を遊ゴロ。2打席連続で6番の兄につなげず、悔しさを隠さなかった。6回には左翼ポール際への大ファウルで沸かせたが、9回1死からも左翼線ギリギリへのライナーはファウルに終わった。
新井良
全部の球が動いていた。2回、得点圏で回ってきて、そこで打たないと。2連戦だから、明日はなんとか…。今日も取らないとダメだったけど、明日はなんとか勝たないけん。
弟は熱い感情を言葉で表現。一方、兄はあえて闘志を内に秘め、ギラついた目で次戦を見すえた。
新井
まあ、また明日。
11試合連続安打となった1本は、今日オリックス戦への号砲だ。【佐井陽介】



