大谷登板決定に、早くも反響。日本ハム大谷翔平投手(18)の1軍投手デビューが“予告”された23日ヤクルト戦(札幌ドーム)の前売りチケット売り上げが、わずか半日足らずで1000枚以上伸びたことが17日、分かった。通常の3倍を超える売れ行きで、二刀流ルーキーの「投」デビューに、ファンの注目も高まってきそうだ。

 反響は予想以上だった。大谷の1軍投手デビューは、16日午後のイースタン・リーグ西武戦の登板を経て、栗山監督が23日ヤクルト戦での登板を明言した。その後、わずか半日足らずでチケットの売り上げが1000枚以上伸びた。球団関係者は「通常の平日ナイターで、突然これだけ売り上げが伸びることはまずない。(大谷のデビューが)関係していることは間違いない」と驚いた。

 開幕戦やイベント開催日に、当日券の売り上げが数千枚になることはあるというが、通常の平日ナイターの売り上げは1日約300枚ほどで、半日でふだんの3倍を超える数が売れた。しかも1週間も前に、突然売り上げが伸びることは極めて異例。ファンの期待の高さ、注目の大きさが反映された格好だ。

 イースタン・リーグ西武戦で自身最多の104球を投げた大谷は一夜明けたこの日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で調整した。「ちょっと張りはあったけど、(疲労軽減のための)有酸素(運動)とか、しっかりできました」。登板翌日のため、この日の1軍のDeNA戦は欠場。今日18日の同戦(横浜)から、野手として再合流する。

 チームは最下位に低迷中。1軍登板が決まった大谷は「投げるまでに、まずは打席がある。勝てるように頑張りたい」と、打者として貢献することを誓う。先発登板が決まっている“投手”が、バットでの活躍を宣言することは、二刀流に挑む大谷にしかできないこと。周囲も、本人も、Xデーに向けてヒートアップしていく。