巨人渡辺恒雄会長(86)が22日、都内のホテルで取材に応じ、松井秀喜氏に入閣の打診をしたことを認めた。松井氏と将来の話をしたのか?

 という質問に「何もしないということがあり得るか」と話した。松井氏と会ってから、公にコメントするのは、この日が初めてだった。

 5月5日に東京ドームで、長嶋氏と松井氏の国民栄誉賞の表彰式が行われた。その時には「近く会う」とし、コーチとして巨人のユニホームを着てほしいという希望を伝えることはなかった。その後、渡辺会長が松井氏と会ったのは首相公邸で行われた夕食会だけ。その席で、渡辺会長の考えが伝えられたようだ。

 もちろん正式な要請ではないため、松井氏も返答はしていない。渡辺会長は、松井氏がコーチに就任してくれることについて「オレは信じてるから」と期待した。8月に再び帰国する予定の松井氏と、スケジュールが合えば、その際にもあらためて正式な話をすることになる。「次期監督って言うけど、原がいるんだよ。次期監督の前にやらなきゃいけないことがあるんだ」と渡辺会長。あらためて、原監督の下で帝王学を学ばせたい考えを強調した。