“3本指カーブ”で、リーグ戦再開の頭を取る。楽天は20日、Kスタ宮城で全体練習を行った。21日のソフトバンク戦(郡山)に先発する則本昂大投手(22)は、キャッチボールでカーブを繰り返した。「スピードを殺したい。100キロに抑えられたら、150キロの真っすぐと緩急が効くと思うんです。縦回転で落とすイメージ。右打者の膝元に食い込むように投げられたら、決め球にもなる」と意図を明かした。

 第9の球となる。現在の持ち球は、直球、カーブ(110キロ前後)、スラーブ、縦スライダー、横スライダー、チェンジアップ、ツーシーム、スプリットの8つ。新たにスローカーブを加えようというのだ。カギは、握り。通常のカーブは、ボールに指を2本かけて投げるが、これを3本に増やす。「ボールと接する面を増やせば、ブレーキが利くんじゃないかと」と、探求心たっぷりに話した。

 新人としては球団初となる開幕投手を務め、ここまで6勝。エース田中とともに、好調なチームを引っ張っている。貯金も3つつくっており、星野監督からも「よくやっている」と評価される。ただ、今日の相手ソフトバンクには、その開幕戦で7回途中KOされた。その時以来の再戦に「仕返ししたい。気持ちだけは負けないようにします」と意気込んだ。新たな武器も手に、リベンジを果たす。【古川真弥】