<ロッテ3-5日本ハム>◇24日◇QVCマリン
3度目の球宴出場を決めた日本ハム中田翔内野手(24)が、祝砲を高々と打ち上げた。まだ明るさの残る千葉の空に大きなアーチをかけた。1回だ。1ボールから、同学年のロッテ藤岡の直球を一振りで仕留めた。この時点でリーグ単独トップとなる先制18号2ランが左翼席で弾んだ。「手応えは良かったですし(逆風の)風もなかったので、しっかり飛んでくれました」。手に残る感触通りの弾道に納得した。
試合前に届いた吉報にさっそく御礼弾で報いた。3年連続でファン投票で夢舞台に選出された。全体で2番目の得票数となる33万9999票を獲得。パ外野手部門2位で出場圏内に入った。「すごくうれしく思っていますし、楽しみたい」と、ほおが緩んだ。そして、過去2年で本塁打0本について「盛り上げるという意味でね、やっぱり狙っていきたいなと思います」と、満を持して宣言した。
でかいことを言っても、決して笑われない。この日、アベックアーチとなったアブレイユと並んで18本塁打は堂々のリーグトップ。48打点は同2位、打率3割2分5厘は同5位。今季の実績が、球宴初アーチの現実味を帯びさせる。第1戦は本拠地の札幌ドームで行われる。「ファンの皆さんを喜ばせられるようなプレーが出来たらなと思います」と、地元ファンに勇姿を見せるつもりだ。
最下位でリーグ戦再開を迎え、首位ロッテに2勝1敗と勝ち越し。栗山監督も「序盤の3イニングで点が取れたのは意味がある」と、振り返った試合の分岐点だった。不動の4番は「僕らは最下位なので1試合でも多く勝って、ちょっとでも上に行きたいと思って、みんなやっている」とナインの思いを代弁した。頼りになる主砲に成長したということはファン投票の結果が物語っている。【木下大輔】
◆日本ハム中田と球宴
11年にファン投票(外野手部門)で初選出。全3戦にフル出場し、最終第3戦(Kスタ宮城)の第2打席(通算9打席目)にヤクルト由規から右前に初安打。続く第3打席でも巨人内海から左前打を放ってマルチ安打で締めた。2年連続ファン投票選出で出場した昨年は、第1戦の第1打席で京セラドームの天井に打球が吸い込まれる“珍”左二塁打。最終第3戦ではマルチ安打で球宴初打点もマークし、敢闘選手賞の100万円も獲得した。球宴通算は19打数5安打1打点で打率2割6分3厘。



