ソフトバンク松田宣浩内野手(30)が球宴初本塁打でチームの裏方と愛息を「接待」する。球宴ファン投票の結果が24日に発表され、3年連続3度目、チームから唯一の選出。つなぎの打撃で現在22試合連続安打を継続中だが、球宴限定で1発狙いを公言。個人賞の賞金でサポートしてくれる周囲をもてなすつもりだ。
球宴だけは「つなぎの4番」の看板を外す。松田は期間限定の1発屋を宣言した。「去年は3試合全部でヒットを打ったので、今年はホームランを1本。まだ打っていないので。夢の舞台だし目立ちたい」。目指すは球宴初アーチ。そしてその先に見据えるのは、MVP300万円と敢闘賞100万円、各試合で設定された計6本の個人賞。「裏方さんもそうですし、自分の子供にも何かしたい」。恩返しの費用をバットで稼ごうというわけだ。
最終の中間発表ではオリックス・バルディリスが三塁手部門のトップで松田は次点だった。「最後の発表で負けていてダメかなと思ってけれど、抜いたんだと分かってうれしかった」。逆転選出へ後押ししてくれたファンにアーチを狙う真剣勝負で喜んでもらい、お立ち台では「1、2、3、マッチー」のマイクパフォーマンスで楽しませる。
ここまで続ける22試合連続安打は球団歴代3位、福岡移転後では最長記録となっている。交流戦序盤から4番に座るも「今は中堅から右方向に打つことだけを考えている」と大きくは狙わず、打線のつながりを大切にしてきた。ただ“飛ばなかった統一球”で11年には25本塁打と、もともと飛ばす力はある。球宴となれば、チーム打撃を度外視した勝負も少々は許される。「1本打ちたい」とどこまでもぎらついた。
個人賞ゲットにはプレーのインパクトも大切だけに「接待弾」を引き出す相手として、広島前田健を指名。交流戦の通算対戦成績は6打数2安打1打点、0本塁打。「初球の真っすぐをどこかのスタンドへ入れたい」と早くも皮算用を開始した。都内宿舎で喜びの記者会見を終えると、5分後には「映画見てきま~す」と元気よく飛びだして行った。【押谷謙爾】



