<日本ハム4-2ソフトバンク>◇25日◇東京ドーム

 40歳が、ほえた。日本ハム稲葉篤紀内野手が興奮のど真ん中にいた。1点を追う8回。同点とし、なおも2死満塁だ。イベントで訪れ、観客席で立ち上がった台湾のお天気アイドルグループ「ウェザーガールズ」の7人から“稲葉ジャンプ”で鼓舞された。ファルケンボーグの外角高めの直球を仕留めた。

 左前への決勝2点適時打。チームメートが飛び出してきた一塁側ベンチへ、無邪気なガッツポーズを繰り出した。「アジアンフェスタ」と銘打った一戦。イメージキャラクターで台湾出身の陽岱鋼のお面をかぶり、お立ち台へ登場。後輩の決めゼリフの「サンキューで~す!」と強烈なモノマネの一発芸まで繰り出した。苦手ファルケンボーグから、09年から通算29試合目で初得点が生まれたビッグイニングの主役を張った。

 最大10あった借金は再び3に減らした。稲葉の直前の代打鶴岡がヘッドスライディング内野安打など、栗山監督の大胆な一手も的中。ベンチワークもかみ合い、ベテランが決めた。指揮官は「見ていた人が感動してくれるようなゲーム」と感極まった。昨季パ覇者の反攻の胎動が、大きくなってきた。【高山通史】