<広島4-6巨人>◇25日◇マツダスタジアム
ともに24日に誕生日を迎えた広島野村祐輔投手、安部友裕内野手の24歳コンビの奮闘も、勝利には結びつかなかった。先発野村は7回6安打2失点の好投で、大学時代からのライバル巨人菅野には投げ勝った。安部は今季1号を含む、自身初の猛打賞。だが、8回にリリーフ陣が打ち込まれ逆転負けを喫し「誕生祝い」とはならなかった。
広島野村が“先輩”の意地を見せた。同い年の巨人菅野と初めての投げ合いが実現した。いきなり迎えた1回無死一、二塁のピンチも、坂本を三ゴロ、阿部は外角にきっちり制球した直球で二ゴロ併殺打に打ち取り無失点。打たせて取る持ち味を見せつけたかと思えば、2回は決め球にスライダーを使い3者連続空振り三振。気合みなぎる投球で、7回6安打2失点の好投だ。
「こういうふうに試合をできるのはうれしい。また、戦うチャンスがあればいいです。でも、チームが負けたのが一番悔しいです」
手放しでは喜べなかったが、充実感はあった。野村にとって菅野は「グラウンドを出たら、本当に仲のいい友達」と語るほど特別な存在だ。明大時代はロッテ藤岡とともに「BIG3」として、大学野球界をけん引してきた。菅野が浪人時代にも、近況をメールで報告。ライバルが巨人から1位指名を受けたときから、この日を楽しみに待っていた。
初対戦を盛り上げたのが、野村と同じ誕生日の安部だった。6回2死からバックスクリーン右へ今季1号本塁打を放つなど、自身初の猛打賞を記録した。
「2人とも昨日誕生日だったし、僕らの世代で盛り上げたいと思ってました」
実は最近、生まれた病院も同じだったことも発覚した。「最初に知ったときはびびりました」と強く運命を感じている。チームは逆転負けを喫したが、思い出に残る1日になったに違いない。【鎌田真一郎】



